「食事」とはなに? |
人は一年間になんと1000回も食事をしています。それは食事が人間の体にとって大切だから。
人間の体は約60兆個の細胞からできています。その細胞ひとつひとつに栄養素と酸素が必要です。栄養素と酸素を体中に運ぶ血液もまた、栄養素でできています。この大切な栄養素は、「食事」によって摂られます。
栄養素の中には体内貯蔵も合成もできないものがたくさんあるのです。これが「必須栄養素」。アミノ酸8種、ビタミン18種、ミネラル20種もあるのです。これらは互いに働きあうため、一つでも不足してしまうと代謝異常となり、さまざまな病気になってしまうのです。
代謝とは、細胞など古くなり不要になったものを排出し、新しい材料を摂り入れて入れ替わる仕組みのこと。
皮膚も血液も骨も、実はすべて入れ替わっていくのです。全身が入れ替わるのは、約7年。そのとき、どんな新しい体に入れ替われるかは「食事」によって材料が決められるということなのです。 |
理想の栄養バランスとは? |
人間にとって大切な栄養素を大きく分けると5つに分けられ、これを「五大栄養素」と呼んでいます。
理想の栄養バランスはこの図です。(図1)これなら病気も予防でき、病気になっても回復は早いのです。このバランスが崩れると、新陳代謝が衰え、体の機能が低下してしまいます。人間が本来もつ自然治癒力、免疫力といった大切な力が衰えてしまうのです。 |
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現代人の栄養バランスは最悪! |
ところが現代人の多くが図2のような状態だとか。脂肪と炭水化物ばかり多く、大切なアミノ酸やビタミン、ミネラルが不足しています。これでは「代謝異常」が起こり、アレルギーや冷え性、風邪、その他様々な危険信号が出てきます。
栄養素は、単体では動けません。摂取量が一番低いものにあわせた働きしかできないのです。図3のような場合、一番少ないミネラルの摂取量が基準となり、本当は足りないアミノ酸やビタミンも「摂りすぎ」となってしまうのです。同時に脂肪、炭水化物の点線部分は脂肪になってしまう・・・これが「肥満」なのです。
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食事を減らすとどうなるの? |
痩せたいからと食事を減らすと、脂肪と炭水化物は減りますので、一見ダイエットにはいいように見えます。しかし同時にアミノ酸・ビタミン・ミネラルまで減ってしまって、ますます状況が悪化しているのです。(図4)
アミノ酸・ビタミン・ミネラルは体内合成も貯蔵もできません。毎日の食事から摂らなければならないのです。だから食事は大切。安易に減らせばダイエットになるどころか、健康を損ねていくのです。 |
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栄養を増やしてカロリーを減らせば健康的に痩せる!! |
これまでの説明で、食事を減らすことで栄養を減らせば、ますます肥満につながることがわかっていただけたと思います。食事で減らさなければならないものは、栄養ではなくカロリー。図5のように、現代人は「カロリー過多、栄養不足」。自己流で食事制限ダイエットをすれば「カロリー不足、栄養も不足」。どちらも健康をそこねる結果へとつながります。
食事を減らしてカロリーを減らし、しかも栄養は多くとる。それができれば、健康的なダイエットが可能なのです。
※つまり自己流の減量ダイエットは危険なのです!! |